石鹸は何からできているの? 油と苛性ソーダからつくるの?

みなさん、石鹸は手を洗ったり、お風呂で使っていますね。石鹸は何からできて、どうやってつくるのか判りやすく解説しますね。

石鹸は、主に油と苛性ソーダを合わせて煮詰めて作ります。体をきれいにする石鹸が、実は油からできているというのは、ちょっと不思議な気がしますね。
石鹸に使われる油は、昔から、いろいろなものが使われてきました。良質の石鹸には、植物性の油が使われます。しかし、植物の油は、わりと値段が高いために、なるべく安い材料ということで、ヤシの実の油を使うことが多かったようです。そのほかには、魚の油や、動物の油なども使われていました。
油に苛性ソーダなどのアルカリ性のものを混ぜると、固体のものができます。普通、この固まったものを、石鹸といいますが、この状態ではまだ使いにくいために、塩を加えて、純粋な石鹸だけを取り出す工夫をしているのです。塩を使って、まず純粋な石鹸を取り出し、それに、色のもとや匂いのもとなどを加え、最後に、型に入れて固めます。これで石鹸のできあがりです。

最近では、液状の合成洗剤が盛んに使われます。これは、石油を原料に化学的に合成されたものです。石鹸に比べ油を良く落とすなどの特徴がありますが、家庭などで大量に使われるため、環境汚染の問題も指摘されています。

●石鹸とは一般に汚れ落としの洗浄剤を指し、より化学的には高級脂肪酸の塩の総称である。
工業的に動植物の油脂から製造され、特に純石鹸と呼ぶ場合は、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムだけで、添加物を含まない石鹸を指すが、多くは炭酸塩や香料などの添加物を含む。
界面活性剤であり、油や油を含む汚れを水に分散させる作用により洗浄能力を持つ。細菌やウィルスに対する殺菌作用(逆性石けん)はなく、細菌やウィルスを洗い落とすことで物理的に除去する(除菌作用)。
水を溶媒として溶かして使用するが、水なしで使えるよう工夫されたドライシャンプーが介護や災害時に使われているほか、宇宙ステーションでも使用されている。

歴史
古代から水だけで落ちにくい汚れに対し、粘土や灰汁、植物の油や種子などが利用されていたが、やがて動物の肉を焼くときに滴り落ちた脂肪と薪の灰の混合物に雨が降り、アルカリによる油脂の鹸化が自然発生して石鹸が発見されたと考えられている。石鹸の「鹸」は「灰汁」や「アルカリ」を意味する字であり(鹸性=アルカリ性)、石鹸を平たく解釈すれば「固形アルカリ」ということになる。
これを神への供物として羊を焼いた古代ローマの「サポーの丘」での出来事とし、soap の語源とされているが、実際の考古学的証拠によると、紀元前2800年ごろアムル人の王都バビロンで利用され、紀元前2200年ごろのシュメール粘土板からはシナニッケイの油を原料とした製法が判っている。中東では現在でも石鹸が地場産業となっている地域(ナーブルスやアレッポなど)がある。
ヨーロッパではプリニウスの博物誌の記載が最初で、ゲルマン人とガリア人が用いていたこと、すでに塩析が行われていたことが記されている。その後いったん廃れるが、アラビア人に伝わり生石灰を使う製造法が広まると8世紀にスペイン経由で再導入され、家内工業として定着していった。12世紀以降、それまでのカリ石鹸に替わりオリーブ油を原料とする固形のソーダ石鹸が地中海沿岸を中心に広まり、特にフランスのマルセイユは9世紀以降主要な集散地から生産の中心地となった。産業革命下のロンドン以降大量生産されるようになり、現代に至る。

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日本
日本には安土桃山時代に西洋人により伝えられたと推測されている。最古の確かな文献は、1596年(慶長元年8月)、石田三成が博多の豪商神屋宗湛に送ったシャボンの礼状である。
最初に石鹸を製造したのは、江戸時代の蘭学者宇田川榛斎・宇田川榕菴で、1824年(文政7年)のことである。ただし、これは医薬品としてであった。
最初に洗濯用石鹸を商業レベルで製造したのは、横浜磯子の堤磯右衛門である。堤磯右衛門石鹸製造所は1873年(明治6年)3月、横浜三吉町四丁目で日本最初の石鹸製造所を創業、同年7月洗濯石鹸、翌年には化粧石鹸の製造に成功した。
1877年(明治10年)、第1回内国勧業博覧会で花紋賞を受賞。その後、香港・上海へも輸出され、明治10年代の前半に石鹸製造事業は最盛期を迎えた。1890年(明治23年)、時事新報主催の優良国産石鹸の大衆投票で第1位になったが、全国的な不況のなかで経営規模を縮小した。翌年創業者の磯右衛門が死去。その2年後の1893年(明治26年)、廃業した。彼の門下が花王、資生堂などで製造を続けた。
銭湯では明治10年代から使用され始め、洗濯石鹸のことを「洗い石鹸」、洗面石鹸のことを「顔石鹸」と称していた。また、艦上で真水が貴重だった帝国海軍ではそれぞれセンセキ、メンセキと呼んでいたという。
第二次世界大戦直前には、原料油脂の入手が困難となったことから石鹸の規格や価格の統一化が段階的に進み、結果的に1940年には各石鹸ブランドが一時的に消滅した。名称も化粧石鹸から浴用石鹸へ、さらに洗濯石鹸と統合されて家庭用石鹸となった。1943年には、ベントナイトを混入した戦時石鹸が登場。さらに翌1944年には2号石鹸としてカオリンの混入、3号石鹸として混和物を80%まで認めた石鹸が製造された。これらは泥石鹸と呼ばれたが、戦争終結後はさらに劣悪な石鹸が流通した。なお、当時、混和材として用いられたベントナイトやカオリンは、戦後に登場したクレンジング用の洗顔石鹸などに敢えて利用されることがある。

製法
油脂鹸化法、脂肪酸中和法、エステル鹸化法の3種類がある。原料は天然油脂とアルカリのみだが、製法によって最終製品に含まれない副原料を使用する。天然油脂として主に牛脂とヤシ油が、その他にもオリーブ油、馬油、こめ油やツバキ油など様々な油脂が用いられている。
油脂鹸化法
原料油脂を水酸化ナトリウムで鹸化し、食塩で塩析して分離する。原料油脂に前処理をしない古来からの製法で、釜炊きと通称される。品質がやや不安定だが個性的な石鹸を作れるため、主に小規模事業者が行う。
脂肪酸中和法
原料油脂を高温加水分解して得られた脂肪酸を蒸留してグリセリンから分離し、単独で中和する。アルカリの残留がない肌にやさしい石鹸が得られ、大量生産に適し品質も安定するため、大規模メーカーの製造(連続中和法)に使われる。なお、分離したグリセリンは保湿機能を持つため、後で戻し配合する場合もある。
エステル鹸化法
前処理として、原料油脂(トリアシルグリセロール)にメチルアルコールを反応させ、エステル交換反応によって脂肪酸メチルエステル(バイオディーゼルの主成分でもある)に変換した後に鹸化する。低温・短時間で鹸化できるため、油脂の酸化などによる匂いや不純物の発生を抑える。アレルギー対策用などの製品で利用される。

石鹸は古代からつくられ、いろんな種類があり様々な作り方がありますね。おもしろいですね。

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