人はどうして汗が出るの?体温調節機能について説明しちゃうよ?

人間だけでなくサルやイヌやネコ、つまり、哺乳動物は、まわりの温度が冷たくなっても、温かくなっても、体の温度はいつも同じくらいに保たれています。私たち人間は、1年中35~37度が普通です。これは、体温調節機能という、体温をいつも一定に保つ装置が体の中についているためです。
このしくみは、体温が下がりそうになったら、筋肉を伸びたり縮んだりさせて熱をだします。そうすると体温が高くなります。反対に、体温が上がりすぎると、汗をだします。汗は体から蒸発するときに熱を持っていくために、体の温度が下がります。
たとえば運動をしたときは、たくさんの筋肉が一度に縮んだり伸びたりするのでたくさんの熱が発生します。それで急に体温が高くなると、今度は高くなった体温を下げるために、たくさん汗がでるのです。

●体温調節の大切な役割
人は日常のさまざまなシーンで水分を失っています。
スポーツのときや、お風呂に入っているときだけでなく、寝ているとき、通勤・通学のとき、そして、オフィスや学校で座っているだけでも汗をかいています。そんな汗には「体温を一定に保つ」という大事な役割があります。体温が上がると汗が出るのは、汗が蒸発するときに身体の表面の熱を奪って、身体を冷やしてくれるからです。夏に道路に打ち水をすると涼しく感じるのと同じです。
このように、汗が体温を一定に保ってくれているおかげで、私たちの身体は正常に機能することができ、健康に保たれているのです。

●身体の中の水分の働き
身体の中の水分(体液)は、私たちの身体の中で、とても大切な役割をしています。
• 栄養素を、身体のすみずみまで運ぶ
• 不要になったゴミ(老廃物)を、からだの外に排出する

• 体温を調節する

●1日の水分出納
私たちは、普通に生活していても、尿や汗、呼吸によって、1日に2.5ℓもの水分を、身体から失っています。これに対して、飲み物や食べ物から入る水の量も、1日あたり2.5ℓです。
だから、体液はいつも一定の量に保たれているのです。たくさん汗をかいたときに、のどが渇くのは、減った分の体液を回復させようとする、身体の働きによるものなのです。

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●汗の大切な役割は体温調節
暑いときや緊張したとき、顔や手のひら、体からじわっと出てくる汗。べたべたするし、服は濡れるし、化粧は崩れるし、なんだかニオイそうだし…と、ちょっと嫌われがちです。しかし、そうは言っても人間にとって汗は必要なものなのです。もし、人が汗をかかなかったらどうなるのでしょうか。
汗の重要な役割は、「体温調節」です。人は一定の体温を保った恒温動物です。心臓などの臓器の温度は核心温と呼ばれ、およそ37度に保たれていると言われています。これに対し、皮ふ表面や筋肉などの温度は外殻温と呼ばれ、体の内外の熱を入れかえる役割を果たしています。
運動や暑い外気に触れるなど、体内で熱が生産されたときに、体外へ熱を放出することで熱量のバランスを取り、体温を一定に保っているのです。その一役を担っていますのが汗です。汗には熱を体外へ放出するという大切な役割があります

●体温調節のためにはたらく「エクリン腺」
汗が出る腺は2種類あります。
エクリン腺」は、爪の下や唇以外の、体のほとんどの部分に分布しています。皮膚の表面から1~3ミリの所、真皮層から皮下組織の上部にかけて存在します。その大きさはかなり小さく肉眼ではほとんどみえません。多い人は約500万個、少ない人で約200万個、平均すると約350万個あります。しかし、すべてのエクリン腺が汗を出すわけではなく、実際に活動しているのは半分程度です。この活動しているエクリン腺の量が、汗の量を左右し、体温調節のために働いています
エクリン腺からの汗はほとんど(99%以上)が水で、そのほかにはごく少量のナトリウムや塩素、カリウム、カルシウム、重炭酸イオン、尿素、アンモニアなどが含まれています。この成分は、血漿の成分とほぼ同じです。

●エクリン腺からの発汗の種類
• 温熱性発汗
暑いときや運動したときなど、体温調節のために体からかく汗。
• 精神性発汗
緊張したときや何かに驚いたときに出る冷や汗。手のひらや足の裏、わきの下などから出る。
• 味覚性発汗
辛い物を食べたときに額や鼻などにかく汗。

●ニオイのもととなる汗を出す「アポクリン腺」
アポクリン腺の分布
外耳道や外陰部などごく限られた場所にのみ分布し、ほとんどがわきの下にあります。皮下組織の上部で毛穴と一致した所に存在し、その腺体はわきの下では肉眼で十分見えるほど大きいです。アポクリン腺の役割は、体温調節ではなくニオイの原因となる汗を出すこと。動物にとっては仲間同士の確認や異性をひきつけるフェロモンのような役割があるため、体臭は必要なものです。人間のニオイにも同じような役割があるとも言われています。しかし、最近は、ニオイに敏感な人が多く、アポクリン腺の分泌液のニオイは「ワキガ」などと呼ばれて、すっかり嫌われています。
アポクリン腺の量は人種によって、また個人によってもかなり差があります。また、一般的には黒人・欧米人には多く、日本人や中国人には少ないと言われています。アポクリン腺からの汗の成分は、塩分が少なくたんぱく質・脂質・糖質・アンモニア・ピルビン酸・鉄分などさまざまな成分が含まれており、粘り気があります。

汗を出す機能だけ見ても、人間の体はよくできていますね。ほんとうに不思議ですねえ!

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